イラク戦争

人の命
世界を一つに
イラクとアメリカ
悲しいイラク戦争





☆ 人の命

  何も悪いことをしていないのに殺されたり、傷つけられたりしていることは、私にはとても考えられません。
  私は明日も生きられるかなんて思ったことがありません。生きていられるのがあたりまえだと思っていました。
  イラクの子供たちは、明日は生きられるかわからない、死ぬかもしれないなどと思って、こわがって生きています。私だったら、こわさにたえきれなくなって自殺するかもしれません。
  私は友達などと遊んでいる時は、すごく時がたつのが早いなぁと思います。イラクの子供はすごくこわくて、あと何分たったら死ぬかもしれないと恐怖にたえながらすごして、24時間がすごく長く感じていると思います。
  私は戦争がきらいです。何の罪もない人を殺して、いいことなんてないのに。

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☆ 世界を一つに

  戦争というものをしてはいけない。でも、アメリカとイラクは戦争をしている。なにかしら問題があるからだ。なんとか戦争をなくすことはできないのだろうか。
  まず、問題をなくすことだ。それには、国と国が仲良くしなければならない。例えば、いろいろな国と国際交流をすればいい。それに、ほかの国の言葉なども教え合い、お国自慢などをすれば、その国のことも良くわかる。
  だいたい戦争というものは、やってもまったく良いことがなく、逆に悪いことばかりだ。なにもやっていない人が死んでしまう。それは絶対におかしい。やはり戦争はやめるべきだ。このことについて世界の国々の間でよく話し合ってほしい。だれが考えたって戦争は良いものじゃない。
  人間はだいたい争いすぎだ。ちょっとしたトラブルで争いになる。そういう時は、ちょっと気持ちを落ちつかせて話し合い、仲直りすればすむことだ。それがなかなかできない。でも、このことを心がけてほしい。そうすればすぐ仲直りし、そのうち仲が良くなってくれるかもしれない。イラクとアメリカにも、このことをやってほしい。
  戦争をやると国が壊れてしまう。いくら勝った国が後からあやまっても、その国はもとにもどらない。また戦争が始まってしまうかもしれない。こんなことをしていると、いつかは地球が滅びてしまう。これは大変なことだ。こうなる前になんとかしなければならない。そうするためには、さっき書いたようなことを世界中の人たちがやってくれれば、世界の人たちが仲良くなり、世界が一つになる。世界が一つになれば戦争もおさまり、世界が平和になり、楽しくなる。このような世界になってほしい。

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☆ イラクとアメリカ

  今、世界中の国が反戦運動をしている。戦争が恐ろしいものだというのはよく知っているが、どちらかと言えば自分はアメリカを支持する。これはスゴクむずかしいとは思うけど、戦争という方法が最も犠牲が少ないかもしれないという気がするのだ。
  今回の戦争犠牲者は、イラク兵士が数百名、アメリカとイギリス兵が数十名、民間人はごくわずかだとニュースで聞いた。死亡した人たちはとても不運でかわいそうだけど、もしこのまま何もせずにイラクを見逃していたらどうなったのかも考えるべきだ。
  アメリカが一方的に始めた戦争でアメリカが悪いという情報にかくれてなかなか表に出ないけど、イラクは大量破壊兵器をひそかに持っていて、中東を支配する計算をしていたらしい。戦争をしてでもこれを止めなければ、きっと今回の数十倍、数百倍の犠牲が出ていただろう。
  戦争は正しい行いではなく、できるだけさけなければいけない。アメリカの大統領ともあろう人間が、こんなことを分からないはずはないだろう。きっと迷ったすえにしかたなく出した答えがこの方法だったのだ。「戦争はいけない」と言っている人たちは、なぜタリバンを攻撃する時はひっこんでいたのだろう。どうもメディアやマスコミの情報におどらされている気がしてならない。
  本当に悪い行いをしているのは誰かなんていうのは、テレビで知るんではなくて、自分で判断すること。アメリカはきっとそれを考慮して正しいことをしたんだ。そうとでも思っていなければ、人を殺すなんてできはしないだろう。

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☆ 悲しいイラク戦争

  3月中旬、ついにアメリカによってイラク戦争が開始された。恥ずかしいことに、私はこのことについてあまり興味を持っていなかった。というよりも、今、自分の目の前で戦争が起きているという実感がわかなかったのだ。それが今までイラクの問題を避けてきた日本政府のせいか、もっと具体的な報道をしなかったメディアのせいか、前述のように興味を持たなかった私のせいかは、わからない。
  先日放送されたニュースによって、私はようやくこの戦争に対する実感を得ることができた。
  テレビの中には、攻撃を受けた町や人々のようすが映っていた。原型をとどめていない建物の数々、つぎつぎと負傷者が運ばれてくる病院、その患者のようす、おびえた目でこちらを見ている子供たち、亡くなった家族を乗せた車にすがりつく男性、略奪をくり返す人々…。言葉では表しきれない、すさまじい衝撃が私をおそった。
  同じニュースで、今後はアメリカのラムズフェルド国防長官の会見のようすを放送していた。ラムズフェルド国防長官は、「今、バグダッドの治安はとても悪くなっているが、これはイラクの国民が自由を得るための過程であり、仕方のないことだ。それに、イラクの人々はとても解放的な顔をしている。私たちのしていることが間違いではない証拠だ」とうれしそうに語っていた。
  イラクの全ての人々が喜んでいるとはとうてい思えない。たしかにイラクにも非はあるが、戦争という行為に正解も間違いもない。なのに、それを笑顔で語っているラムズフェルド国防長官が、少し怖く感じてしまった。
  遠いイラクでは、今なおアメリカの攻撃におびえるたくさんの人々がいる。先述のような悲しいニュースを少しでも減らせるように、早くこの戦争が終わることを強く願いたい。

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